「うつろ舟」それは江戸時代に漂着した謎の舟です。漂着した舟は円盤状の奇妙な形をしていました。
この円盤状の舟「うつろ舟」には謎の文字が描かれており「宇宙文字」と呼ばれています。
この事から「うつろ舟」が「UFO!?」ではないか?と云われるようになりました。
そして「うつろ舟」には異国の女性が乗っていました。謎の女性は言葉が通じず小さな箱を大事に持っており
一時も箱を手放す事はなかったと云われています。この「うつろ舟伝説」は江戸時代に創作された伝説だと思われていたが…
近年の研究で漂着場所が実在の場所と判明し極めて信憑性が高いと話題になりました。
そんな謎多き円盤!?「うつろ舟伝説」が今回のミステリーです。「うつろ舟伝説」や「謎の文字」
「うつろ舟」に乗っていた謎の女性の正体とは?「うつろ舟」はUFO!?などを紹介・考察していきます。
さらには「令和のうつろ舟!?」と呼ばれた謎の漂着物を紹介!謎多き「うつろ舟」伝説の真実に迫ります!
うつろ舟
「うつろ舟」とは、1803年(享和3年)に漂着した円盤状の舟です。
「うつろ舟」には言葉も通じない異国の女性が乗っていたという伝説があります。
「うつろ舟」は日本各地の民俗伝承に登場しており「空穂船」や「うつぼ舟」とも呼ばれています。
「うつろ舟」が登場する文献は1825年に曲亭馬琴の奇談集「兎圓小説」と1844年に長橋亦次郎が書いた「海の塵」です。
「南総里見八犬伝」にも挿絵として登場しています。また「うつろ舟」には見たことのない謎の文字4文字が描かれています。
円盤状の奇妙な形をした舟と謎の宇宙文字そしてミステリアスな女性など謎が多い伝説の舟です。
うつろ舟
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うつろ舟伝説
謎多き「うつろ舟」には数多くの伝説が存在しています。
古くは1699年(元禄12年)「鸚鵡籠中記」に熱田に漂着したとされる伝説が「空穂船」として記録。
1796年(寛政8年)柳原紀光の「閑窓自語」に「加賀国見屋のこし」に漂着したとされる異国の小舟の記録。
1883年(明治16年)に神戸沖で漂着したとされる記録などがあります。
最も有名なのが1803年(享和3年)に漂着した「うつろ舟」です。常陸国(現在の茨城県)に円盤状の舟が漂着。
舟の中には言葉も通じない異国の服装をした謎の女性が乗っていたという伝説です。「うつろ舟」伝説には著者不明の資料が11点現存しています。
うつろ舟伝説を検証!
謎多き伝説の「うつろ舟」とは?日本に漂着した謎の舟「うつろ舟」はいったい何なのか?
ここで「うつろ舟」についての伝説を詳しく見ていきましょう!
円盤状の形をした舟であることや「うつろ舟」に描かれた「謎の文字」などから
実は「うつろ舟はUFO!?」なのではないか?と云われています。
伝説の舟は「UFO!?」だったのか?そして「うつろ舟」に舟に描かれた「謎の文字」とは?
さらに「うつろ舟伝説」には「謎の女性」が乗っていました。謎の女性の正体とは!?「うつろ舟伝説」を検証・考察していきます。
「うつろ舟」伝説を検証するうえで最も重要なのが漂着した舟です。
1803年(享和3年)常陸国に漂着した舟は高さ約3.3メートルあり幅は約5.4メートル
船体には松脂が塗られており、船底は鉄板で補強されていました。
舟の上部にはガラス・水晶の窓が設置されていたとの記録が残っています。
当時の日本の舟の造りと大きく異なる点は船底が鉄製であった事と船体上部に設置されたガラスです。
当時の日本の技術で造ったガラスは耐久性がなく航海に出たとしてもすぐに割れてしまい航海は不可能であった。
そして注目すべきは漂着した舟の形状です。当時の日本にはない奇妙な形状でした。この形状が円盤状なのです。
見た目が「UFO」と酷似しており「うつろ舟」はUFOだったのではないか?という説が飛び交い話題となりました。
「うつろ舟」がUFOだった!?…う~ん…とても興味深く面白い伝説ですね…。
がしかし、この「うつろ舟」空を飛んだという記述は一切ない。
それに加え「UFO」が円盤状の形であると認識するのは第二次大戦後です。
これらを踏まえ「うつろ舟」がUFOだったという説は
後から創作され関連性を作ったのではないでしょうか?
「うつろ舟伝説」の「うつろ舟」はUFO説は創作の可能性が非常に高いと思われる。
しかしながら、断定はできません。ひょっとしたら…かもしれませんね!
「うつろ舟」伝説に登場する謎の女性について検証していきます。
「うつろ舟」には異国の女性が乗っていたとされています。
その女性は言葉が通じず青白い顔に赤毛で異国の服装であった。
そして60㎝ほどの箱を持っていました。女性はその箱を大事に抱え一時も離さなかった。
この謎の女性「うつろ舟伝説」に必ず登場しますが文献により違いが幾つか見られます。
それは服装であったり容姿でも違いが見られます。この謎の女性が「金色姫伝説」の
「金色姫」ではないか?といわれています。
金色姫伝説
「うつろ舟伝説」の謎の女性の正体を検証していきます。
「うつろ舟伝説」の謎の女性は「金色姫伝説」と深く関わっていると考えられます。
「蚕霊神社」「蚕影神社」「日立市の蚕養神社」には「金色姫伝説」が残っており「常陸国の三蚕神社」と呼ばれています。
養蚕の技術を授けた伝説を残す「金色姫」この「金色姫」が「うつろ舟」の女性ではないか?といわれている。
「うつろ舟伝説」に登場する謎の女性は60㎝ほどの箱を大事に抱え離さなかったとされています。
「金色姫」もまた異国の女性で箱を大事に持っており「うつろ舟伝説」の女性と非常に酷似しています。
「金色姫伝説」と関連性が最も高いとされているのが神栖市の星福寺です。
星福寺にも蚕霊尊 「馬鳴菩薩」が祀られており「金色姫」と呼ばれています。
「うつろ舟伝説」に登場する謎の女性は「金色姫伝説」をモデルに創作した可能性が高いと考えれる。
当時「うつろ舟伝説」の噂が広まり星福寺の関係者が星福寺を知ってもらう絶好の機械と考え「金色姫」と関連付けた可能性が高い。
「うつろ舟伝説」の舟に描かれた「謎の文字」について、漂着した舟には謎の文字が描かれています。
この文字が失われた古代文字「カタカムナ文字」に酷似しており「宇宙文字」と呼ばれています。
「宇宙文字」は解読出来ず謎となっています。浮世絵にも「宇宙文字」とよく似た文字が描かれています。
「蘭字枠」と呼ばれるただの装飾です。当時、貿易していた「オランダ東インド会社」の文字によく似ています。
この「宇宙文字」は「オランダ東インド会社」のものである可能性があります。
また当時は高級品であった渡来品に書かれれた文字を真似た可能性が高い。
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うつろ舟は真実なのか!?
謎多き伝説の「うつろ舟」は真実なのか?発見された11種類の文献に記録された「うつろ舟伝説」は「うつろ舟」の形状や大きさも違います。
さらに「うつろ舟」に乗っていたとされる謎の女性も衣服には違いがあります。
しかしながら、実際に漂着した舟は存在しています。
1824年にイギリス人が大津浜に上陸した事が事件となり、1825年に異国船打払令が出来る発端となっています。
うつろ舟は伝説でしかない!と誰もが思っていたのだが…2014年に新たな「うつろ舟」の史料が発見されました。
資料には漂着した浜が記されていました。「常陸原舎り濱」(現在の神栖市波崎舎利浜)との記述がある。この浜は実在する浜であることが判明した。
「うつろ舟」が漂着した事は真実である可能性が高い。
2023年、静岡県浜松市の遠州浜海岸に直径約1.5m重さ約300キロの奇妙な物体が漂着しました。
爆発物の可能性もあり警察が一時的に立ち入り禁止にするなど現場は騒然となりました。
オレンジ色の球体で何なのか謎となっていました。この謎の物体が令和のうつろ舟!?ではないかと話題となりました。
後日、謎の球体は「ブイ」であると判明した。お騒がせな事件でしたね!
日本に漂着した最古の物は「香木」といわれている。
595年に淡路島で漂着した流木、この流木を燃やした所、良い香りがした。
この「香木」は都に運ばれ天皇に献上されたと日本書紀に記録されています。
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謎のUFO!?江戸時代に漂着した「うつろ舟」伝説の真実を追え!まとめ
謎のUFO!?江戸時代に漂着した「うつろ舟」伝説の真実を調査しました。
「うつろ舟伝説」は日本各地に存在し古代のUFOとの繋がりを連想させていました。
「うつろ舟」に乗っていた謎の女性に関しては異国の女王や罪人、そして宇宙人など伝説となり語り継がれていました。
実際に漂着した舟は存在しているが、残念ながら「UFO」の可能性は極めて低い。
しかしながら、「うつろ舟伝説」は、茨城県北茨城市にて「うつろ舟伝説の里」として観光地化され地域活性化に一役買っています。
「うつろ舟伝説」は未だ多くの謎を残していますが、その魅力と神秘は今も多くの人々を引き付けて離さないのでしょう。
「うつろ舟伝説」もしかすると本当にUFOなのかもしれませんね。
謎多き「うつろ舟伝説」古代のロマンに想いを馳せてみてはいかがでしょうか?